東京で働く女のひとりごと

アラサー仲間入り。東京で働いて一人暮らし。

男友達を好きになってしまった人たちへ

私は、昔から男友達を好きになってしまうタイプだ。

全員が全員そんなことはないし、普通の男友達もいるが、

とても好きだと感じる人は、いわゆる「男の子だけど親友」のポジションにいる人だった。

 

結論からいうと、私は過去、親友ポジションの男性に振られている。

 

「本当にお前は一番、俺のことをわかってくれてる」

「一番、影響を受けているし、今の自分はなかったよ」

「彼女はいつか終わるから、親友でずっといてほしい」

・・・描いてて死にたくなってきたけど、全て実録。

言葉尻だけみれば、幸せな言葉の羅列に見えるけど、好きな人に言われると地獄。

 

・・・確かに、私と彼は親友だったと思う。

ワーカホリック脳気味の私の頭はどちらかというと男の脳で、

仕事に夢中になる彼の志とか思想みたいなものには共鳴するところがあった。

仕事終わりに何度も飲んでいた。土日もたまに会っていた。

昔の話も、今の話も、ほとんどのことを聞いていたし、

プライベートな趣味の話も、過去の恋愛の話も、たくさん話していた。

いつも終電を逃すほど飲んで、バラバラのタクシーで帰った。

イライラした時は、励ましたし、悩んでいる時は、相談に乗った。

ワクワクする仕事の話は真っ先にお互い話をした。

「俺、ちょっと変だから、こういうことを理解してくれる人っていないんだ」

こんなことを言われていた。

お互いが少なくとも理解し合える存在であることは認識していたと思う。

大事か大事じゃないかで言えば、大事な存在であることも。

 

でも、それだけ。良くも悪くもそれだけだ。

 

恋に落ちるのに、「理解」はマスト要件ではない。

理解されたら嬉しいとは思うけど、だからあなたのことが好きだとはならない。

 

「彼は私のことをとっても理解してくれるの」

よくいわれる言葉だが、理解できる相手だから好きなんじゃない、

好きだから、理解したいと思うだけの話。

 

男友達を好きになってしまった人はそれを理解しておくべきだと思う。

もしかすると、あなたの男友達に彼女がいたら、

「絶対あの子より、私の方が彼のことをわかっているのに」

そう思うことがあるだろう。あるだろうし、実際にそうかもしれない。

でも、わかっているかどうかは関係ないのだ。しつこいけど。

 

語弊のないようにいえば、理解は不要だとか、邪魔だと言いたいわけではない。

次元が全く違う世界の話なんだ、ということが大切である。

他の彼女候補たちの差別化ポイントには一切ならないと思っておいた方がいい。

 

ありのままの理解者たる自分以外の、何か違うあなたの魅力が彼に伝えられるか。

私はそうはしてこなかった。

そうすれば成就するなんて安直なことは思わない。

イメージとしては土俵にすらあがっていないという感じだと思う。

 

だから、土俵にあがってほしい。もしも彼を恋人にしたいなら。

 

ちなみに、広い人間関係においては「良き理解者」は間違いなく必要である。

だから、もしもあなたが彼にとってすでにそんな存在であり、

それを失うのが怖いと思うなら、そこは心配しなくてもいい。

男性にとっての女友達はとても貴重な存在だから、失われることはないし、

関係がなくなることは、たとえ振られてもないと思う。

 

好きになったならまっさらな気持ちで。

私の失敗が役に立ちますように・・・。。。

 

喧嘩両成敗って、喧嘩すんなって意味じゃないのかもね。

9月。もうそろそろ上半期がおわる今日この頃。

 

アポ終わりに、後輩から一本の電話があった。

電話の向こうの彼女は泣いていて、号泣していた。

 

「もうマネジャーとうまくやって行く自信がない」

 

どうやら上半期の仕事の振り返りで、上司に怒られたらしいのだ。

整理すると、こういうこと。

 

●今日の面談でミッションの達成について指摘された

●ミッションを達成しないこと以前に、達成しようと努力をしたのか、どうすればやれるのか考えたのかと指摘された

●行動をしていない、考えていない件について、上司から叱られた

 

●そのミッションについて彼女は達成基準を(正確には)把握していなかった

●確かに、上司はその基準を細かく伝えてはいなかった

●そのミッションは協働者のいるPRJ業務で、スタックはフロントの営業のしきりの問題

●営業を乗り越えて仕切るのは、(自分の職務上)お門違いだからやらなかった

●それなのに今の段階でそんなことを言うのは上司のマネジメント不足だし、非現実的な指摘だし、おかしい。

 

この言い合いで、叱りはほぼ喧嘩と化したらしく、結果、号泣となったわけだ。

 

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ここで起きてるのは指摘されている問題の完全なすれ違い。

 

マネジャーは、「彼女が考えていないこと」に対して指摘をしたにも関わらず、

彼女は「マネジメントや上司の発言」に対して言い返しをしている。

 

どっちが真実でどっちが悪いかは、

当事者ではない私にはわからないので関係ないのだけど、

どっちも指摘している問題が違うのだ。

 

問題を指摘されて、相手の別の問題を指摘する。

それを受け取り側は「言い訳」ととらえ、また叱る。

言い手側は「指摘したことから逃げている」ととらえ、また不機嫌になる。

 

喧嘩になってしまうケースはたいていこのパターン。

「あ、お互いがおこっている現象について2つの論点ではなしちゃってる」

ということに気づくと、案外楽だが、怒っていると冷静にはなれない。

 

たとえば、勉強しないことを母親に怒られたときに、

それはお母さんが毎日指摘してくれないからでしょうといったら、どうだろうか。

 

お互いに「勉強をしていない」という事象について、

指摘しているのだけど、ふたりともお互いの不備について指摘しあっていて、

実は建設的な議論になっていない。

 

これがビジネス上おこると、そういうことになる。

彼女自身はまず、考えていないことに対して反省をすべきで、

その上で思ったことを指摘して行くべきだったのだ。

そうでないと議論にならず、上司の逆鱗にふれることになる。

向こうも感情的なので、いつもはいわないひどいことを言う。

また、あの上司はパワハラだ、くそだ!!!と認識する。

 

第三者的にみているとどっちもどっちで、どう悪いというわけではないのだが、

これ当事者だと意外とわからんのよなあ、、、と彼女の話を聴きながら思った。

 

以前私が営業と大揉めしたときも、結局この話だった。

冷静に考えればお互い悪いし、お互い指摘してる問題が違うのだけど、

おこった行動や起きている現象について話し合っているからたちがわるい。

 

ああ・・・もしも悲しくて怒りにふるえることがあったら、

いったんこの現象じゃないかと疑ってみよう・・・。

彼女の話をききながら、そんなことをふとおもった。

 

(ちなみにやんわりと上記の考え方を彼女に伝えたら、少し落ち着いたようで静かに席に帰っていった)

 

喧嘩両成敗という言葉は、喧嘩したやつは両方悪い!と言う意味だが、

それは喧嘩はよくないぞーという意味だけではなくて、

喧嘩ってたいていお互いのすれ違いだから、冷静になれよという意味なのかもなあと、

帰り道で、ぼんやりと思った。

 

化粧は女の武器なのか。

実をいうと、昔から化粧品に全く興味がなかった。

世の女性たちがなぜ化粧品や美容にこだわるのか、

まったくピンとこなかった。

  

これは本音なのだけど、大学生くらいの時から、

正直それは「女性が男性に好かれたいと思う」気持ちの現れだと勝手に思っていて、

軽蔑とか嫌だなということよりは、自分にはあまり関係ないなと思っていた。

 

私は、ずっと心のどこかでそうおもっていた。

 

仕事とか人間関係とか、そういうところでちゃんとできていれば、

別に化粧も美容もしなくても幸せ。

 

そんな私がけっこう大きく変わったのは、つい最近のこと。

 

6月くらいに仕事関係で、営業と喧嘩したとき。

「お前の考えていることがわからない」

「そうやって仕事を続けるなら誰ともうまくやれないと思う」

とはっきりと言われて、どうしたらいいか分からなくなった。

 

冷静に考えると、向こうも悪いし、それ自体は実は大したことなかったのだけど、

そういうコミュニケーションを相手にとられたことがなかったから、

自分がこの世にいる意味をがつんと否定された気持ちになった。

 

ミスがあったり至らない点があったことは今までもあったけど、

「どんな人とでもうまくやれる」と思っていた自分のちっぽけな自負が、

ガシガシと砕かれた時にこんなにつらくて情けない気持ちになるとは思わなかった。

 

悲しくてわんわん泣くというよりも、自分の胃の奥に重い鉛みたいな感情がでてきて、

そいつがずっと私の気持ちをぐいぐいと暗い方にひっぱっていった。

 

通常こういうときは、美味しいものをたべるか、友達とあうか、

好きな漫画や映画をずっとみるか、まあ、そういう感じで解消するのだけど、

どうしてもその鉛がどいてくれなくて、ずっと胃痛がした。

 

そういう気持ちを友人に吐露したら、ふと友人がいった。

 

「なんか、エステでもいってみたら?」

  

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後日、予約したフェイシャルエステ。

(特典とか以外で、予約してお金払っていったのはほぼ初)

 

紹介された小顔フェイシャルエステは超痛くて、泣きそうで、

ああ〜なんのためにやってるんだ〜〜痛い〜〜と思いながらだった。

(ある意味、この瞬間は鉛どころの騒ぎじゃなかった)

 

終わった時に担当してくれた人が言った。

 

「お客様、目がぱっちり開いて本来の姿になりましたよ。綺麗!」

 

お世辞だったと思うし、接客してればそれくらい言うんだと思う。

 

でも、全然自分に関係のない誰かが、自分のことを褒めてくれた。

私、全然頑張ってないし、顔とか全然自信ないんだけど、

でも、この人、私のこと褒めてくれてる。

 

 

そのあと、自分の顔をまじまじとみた。

実際、私の顔は(エステだから当然だけど)綺麗になっていて、

目がぱっちり開いて、いつもよりも確かに可愛くみえた。

 

「あ、なんか私いつもよりも可愛い。」

 

はじめて、そう自分で思ったら、少しずつ元気がでてきた。

私、意外とちゃんと可愛くなれるじゃん。

自分って大事にしたら、まだまだいけるじゃない。

大丈夫。大丈夫だわ。

 

鉛みたいな感情は、そんなちっぽけなことで少しずつ消えていった。

あいつの原因は人間関係のストレスとか、そういったものではなくて、

「自分の自信のなさ」だったということに、その時気づいた。

 

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大事にされて、褒められて、今日も素敵!と思う。

他人から言われるのはもちろん嬉しいし、それを思うのだけど、

それよりも、まずは自分が自分を大事にしたり、褒めなきゃいけない。

 

世の女子たちが熱心にセルフケアしたり、化粧品をあれこれ試したり、

体にいいものを摂取するのは、べつに特定の誰かに見てもらいたいわけではない。

たぶん、自分を大事にして、ちゃんと自信をもって元気にする方法なんだ。

 

 

自分のために自分が努力して、可愛くなって、褒めることで、

女性たちは元気になっていく。

 

あれからちょっとだけ、私も変わった。

興味なかった化粧品も、たまには路面店やデパートに買いにいくようになったし、

月2回くらい、気軽に通えるエステに行くようになった。

 

毎朝ペチペチと化粧水をたたいて、乳液を染み込ませて、丁寧に化粧をして。

「いいじゃん」と鏡の前で思えたら、仕事に向かう。

 

誰かにみてもらおうとは思っていない。別にみせる相手もいない。

でもこれは、毎日の私のために、やっている。 

 

この歳になってやっと、化粧は女の武器、の意味がわかってきた。